| AM 05:25 |
船宿の開店時刻は通常5時半。いつもなら出船40分前頃を目指して出かけるのだが、「お客様感謝デー」の混雑を予想し、私は開店5分前に到着した。ところが・・・宿の前は人、人、人!な、なんてことだ!これでは第一ミッションからミスってしまう!車を飛び降りて受付へダッシュ。「あ、空いてない・・・(T_T)」またもや胴の間である。しかしなんとか右舷。すこしガッカリしたが、受付終了後に釣具を降ろし、車を駐車場に移動させた。
出船まで1時間半。長いようで短いその時間、待合室で朝食をとる。視線が痛い。混雑する休憩所内は当然のように男性だらけである。乗合船での単独釣行3度目ともなれば、まあそんな状況も慣れてきた。1人黙々とサンドイッチをほおばりながら、携帯で風向きと潮の最終確認。予報に変化はないのでそのまま右舷胴の間におとなしく座ることにした。 |
| AM 06:15 |
船はもう乗船可能とのことで、船着き場へ向かった。左右とも乗船人数は4〜5人程度で収まったようだ。沖右ヱ門丸の船はどれも大型。5人程度ならゆったりのびのび釣りが出来る。安心してタックルの準備を開始した。出船間際の6時55分頃、突然3名の男性客があたふたと乗船してきた。滑り込みセーフで受付してきたらしい。こういう時って、すでに乗船している人たちは大抵「(-_-#)!」といった表情をする(笑)。それもそうだ。ここでいいだろう、とバランス良く散らばってロッドキーパーもセットしていざ出船、という時に、1人ならまだしも3人も来られたらどうなってしまうのよ!
予約不要の船宿を利用する場合は、余裕を持って30分前くらいには乗り込みましょうね〜。もしくは、到着が遅れそうな事が分かったら早めに船宿に電話を入れておきましょう。そうすれば船長が人数頭に入れて、他のお客さんに釣り座の間隔を指示できます。
結局その3人は左舷胴の間の空いているスペースにぎちぎちにはまりこんでいた。ちょっと気の毒・・・。お祭り必至です。 |
| AM 07:00 |
ほぼ定刻に出船。すでにタックルの準備が出来ている乗船者は冷たい北風を避けて後方デッキに集まっていた。私もそこにお邪魔する。ちょこっとお話しした感じだと、ほとんどが沖右ヱ門丸に初乗船のお客様のようだ。2〜3人が常連さん。私の右隣は常連さんで、左隣は熱海まで行って時化で乗船拒否にあい、1時間で茅ヶ崎まで来て飛び込み乗船したベテラン風のおじさまだ。(かくいう私は沖右ヱ門丸3度目であるがマダイ船は初めて) |
| AM 07:15 |
ものすごく港から近いポイントだ。茅ヶ崎沖水深30〜35mのポイントである。潮はそこそこ流れているが、北東風が思っていたよりも強い。今日は弱めの南西風も北東風にぶつかるように吹き付けているらしく、なんだか風向きが安定していない。そんな中、とりあえず基本の6mマダイ仕掛けでまずは実釣開始した。
何かがあたるが針掛かりしない。外道であることは間違いない。隣のおじさまがマルアジを釣り上げた。まわりも立て続けにマルアジ。外道の正体が判明した。私は最初、オキアミの頭だけとられる状況だったがほどなくしてマルアジゲット。しばらくは入れればマルアジが掛かる状況が続いた。 |
| AM 08:00 |
・・・しばらく、というかず〜っとである。棚を探っていろいろ試してもマルアジ。途切れない。相当大きな群が居着いているようだ。。アジばかり釣りすぎてもなんだし、この中にマダイがいても先にアジに餌を取られてしまうからあまりコマセを振らず、仕掛けも8mと長くして、付けエサチェックをまめにした。
仕掛けを長くしても、コマセをまったく出さなくてもアジが釣れる。5匹アジを釣ったところで私はマダイをあきらめた。本来の目的はオフ会の為の試釣。ウイリー仕掛けを取りだして、「どうせアジなら効率よく釣ってやる!」と決心。ビシアジでお勉強した誘いを開始した。仕掛け全長は3m。コマセに突っ込んでくるアジならこれでばんばん釣れるはず。一荷狙いの練習も出来るしね〜。
狙い通り、入れればアジ。一荷混じりで一気に10匹を突破した。アジのアタリが楽しくて仕方が無くなってきて、我を忘れた。しかし15匹を越えた頃、正気に戻った(笑)。「だ、誰が捌くのじゃ〜!」そこからだらだらとペースダウンし、シャクリ幅や棚の研究を開始した。 |
| AM 09:00 |
試しにアジの真棚2m上を狙ってみた。す、すると!アジとは違うアタリ発生!しかも重い〜。鯛にもちょっと似てるけど・・・カワハギのような・・・?あがってきて納得。カイワリの一荷だった。平べったい魚が二枚つくといつも惑わされます(笑)。
アジやカイワリ以外の魚が釣ってみたくなったので、既製仕掛けのハリス1.75号ウイリーに交換。今度は底立ちを取ってからすぐにシャクリ開始する方法。す、すると!一回目のシャクリで数秒の待ちを入れていると、いきなりどど〜んと突っ込み!
「ま、まさかマダイ・・・!?」
合わせる暇もなし。そしてなんのやりとりもできないまま「グズッ」という感触がした。
「この感触は針がすっぽ抜けたな・・・。」
あげてみると、一番下の空針がチモトからすっぽ抜けていた。既製仕掛け、しかも大物仕様でない仕掛けに変えた途端の出来事。これがマダイなら推定2キロオーバー。ショックが大きくて声も出せなかった。きっと船長も、まわりの誰もこの瞬間的やりとりには気付いていない。っていうか、大きめの魚(特にマダイ)をバラシた、という報告はマダイ船で誰も喜ばない。それで魚が散ってしまうからだ。私はその場で誰にも報告しないことに決めた。(ここで白状しました。ごめんなさい・・・) |
| AM 10:00 |
大型マダイ風のバラシ事件後、ウイリー仕掛けとマダイ1本針仕掛けを交互に投入した。アジやカイワリが回っている時はウイリー。それらが途切れたらマダイ仕掛け。だいたい、20分置きのローテーション。
実は、まわりでぼちぼちマダイが釣れていた。ほとんどの人が置き竿で釣れている。外道が多いポイントなので、誘いのアクションなどを入れるとすぐ外道達に見つかってしまうからだろうか。しかしそこで上がってくるマダイはどれも300〜400グラム程度の小型。沖釣りをはじめたばかりの頃ならそれでも私は釣れれば飛び上がって喜んでいたが、今日はそのようなサイズを狙うためにじっくり置き竿で待っているのはもったいない気がした。せっかく「マダイ五目」なんだから、私は五目達成を目指して楽しむことに決めた。
またもやウイリーで底立ちを取ってすぐにシャクリを入れてみた。数秒の待ちの後、2度目のシャクリ。するとまたもやずし〜ん!という手応え。今度はなんだ?底に向かって突っ込む。マダイ風であるが、何しろ1年以上も小型マダイさえ釣っていないので自信がない。慎重に手巻きでやりとりをした。両隣のおじさまは、今までアジやカイワリを電動でガンガン上げていた私が急に手巻きになったので「何?マダイ?」と気にしてくれた。いや、よく分からないんですけど重いんで・・・という訳の分からない返答をしていたら、やっと魚があがってきた。なんと・・・スレのカワハギである(笑)。スレもスレ、尾に近いところにざっくりと針が刺さっていた。シャクった瞬間に刺さってしまったのではないかと思わせる素晴らしい掛かりどころ。嬉しい外道には違いないので、手早く血抜きしてクーラーに入れた。 |
| PM 12:10 |
昼近くなると、アジもカイワリも食いが渋くなってきた。私は昼ご飯のおにぎりを食べながらマダイ仕掛けで置き竿スタイルにチェンジ。
船長がひょっこり顔を出した。「マダイ上がってくるけど小さいね。釣れた?」
「いいえ、釣れていません。」(ウイリーで遊んでるので・・・)
沖右ヱ門丸1号船の船長はかなり「いい男」である。(マジ)東京湾〜相模湾でイケメン船長コンテストをしたらおそらくナンバー1であろう。私の左隣のおじさまは、乗船して開口一番、「あれ船長?なんだよ、えらい色男だなあ。」と言っていた。女性釣り師仕立て企画では是非この船長に舵を取って欲しいものだ(笑)。
船長は言った。「ここはお土産釣りが中心になっちゃうんだよね。マダイもいるんだけど。12時半になったら、メジナとマダイだけで外道のいないポイントに移動するからね。」 |
| PM 12:30 |
約束通り、メジナ&マダイポイントへ移動。なんとこれまで流し替えは1つも無し!それだけ魚影が濃いポイントにず〜と居たということなのだろう。少なくとも私は朝から昼までず〜っと何かしら釣れていたので、流し替えないことに特に疑問を抱かなかった。しかし、周りを見るとみんながアジやカイワリ入れ食いという訳ではなかった。今日の釣り座選択は間違っていなかったのだろう。ミッション1クリア。
船長曰く、このポイントはなぜか昼過ぎでないと魚が喰わないそうだ。以前、欲を出して11時半にチャレンジしたが、結局釣れ始めるのは12時半なので、最後の1時間半にここで一発逆転を狙ってもらうらしい(笑) 。昨日はここで大型メジナ(40センチ以上)が船中11枚釣れたそうだ。アナウンスでその情報が告げられると、船上に緊張感と期待感が広がった。 |
| PM 1:00 |
ポイントについてすぐ、ここは私に「マダイを釣れ!」と言わんばかりの状況だと気付いた。潮は私の真正面に流れている。相変わらず不安定な風向きのお陰で、船首は微妙に(15°くらいづつ)右に向いたり左に向いたり。操船が難しそうである。そうなると・・・ミヨシ側で撒いたコマセも、トモ側で撒いたコマセも全部私の所へ来るのだ!右舷胴の間万歳。
仕掛け全長を長めにとった。(詳しい長さはヒミツ♪)
3回ほどコマセの打ち直しをしたが、付けエサは毎回健在。外道は船長の言ったとおりいない。私とマダイとの残り1時間弱の真剣勝負が開始された。(メジナも来たら嬉しいけど)
4回目の仕掛け投入。セオリー通りに三回に分けてコマセを振りながら棚までビシを上げる。
静に待ち。長めの待ち。穂先を凝視する。そしてその時は来た。 |
鋭いアタリ。
一呼吸置いてマダイが反転したころを見計らい合わせ。
大型ではないことは最初の引きで分かった。
しかし、 先ほどまで見てきたような手のひらサイズより上だと想像できた。
他のどの魚とも違う突っ込み。
あきらめたのかと思いきや水面近くで見せる最後のファイト。
桜色の魚体が浮かぶ。
600グラム程度と1キロに届かないサイズだが、立派な風貌だ、と自己満足。
合わせのタイミングがバッチリだったようだ。良いところに針掛かりしていた。
感動のフィナーレであった。 (勝手に1人だけね・・・) |
[最後に]
このサイズを釣って喜ぶなんて、相模湾てつまらないのね〜、なんて思わないでくださいね。大型マダイもちゃんと釣れます。ただ、今回の状況下でぷっくりとしたこのサイズのマダイは私にとって最高の釣果だったのです。
深場から移動を開始した乗っこみ直前マダイの居場所がまだ特定しづらい時期なのかな、と思いました。
乗っこみマダイとは違い、きれいなピンク色の「桜鯛」でした。う〜ん、愛いヤツじゃ♪剥製にしたいくらい可愛いぞ! |