午前5時半出船。本来は8名で出船予定のところ、直前に一名ケガでキャンセル。
予報では波1.5〜2mにうねりも出ているという剣崎沖だったが、意外や意外、これくらいなら全然問題なし!って状況。ポイントに向かうまでの間キャビンで過ごしていたけど、もっとひどい時は天井に頭ぶつけるもんね(笑)。ポイントが近づくとおきまりの船団が見えてきた。しかし先週とは比べモノにならないくらい船はまばら。悪天候を嫌ってか、はたまたほとんどの方が夏休み終了したのか、港もそれほど混んでいなかった。(ほぼ満車だったがパニック状態ではなかった)
しばらく先週からのナーバスな気持ちを引きずっていた私は色々な方の励ましを頂いているうちに、突然吹っ切れた。
楽しまなくっちゃ釣りじゃない!
そんな当たり前のことに気付いたら急に気持ちが軽くなって、釣れる気までしてきた(笑)。ホント、単なる釣りバカです。朝イチ、確実に一本目を捕る為の作戦は・・・なんていう風には気負っていなかった。とにかく基本に忠実に。船長の指示を守り、仲間のアドバイス通りにしていれば釣れると信じ「平常心」を心がけた。
「どうぞ。棚は底から10mです。」
最初の仕掛は自作のフロロカーボン8号ハリス+PEブリ・ワラサ12号針。ちもともサルカンも編み込みなし。その代わりペンチでしっかりと締め込んできた。サルカンもそれなりに強度が保証されている新品を使った。夜光玉なし。仕掛のくせをしっかりと取る。オキアミの尻尾をハサミできれいに切り落とし、真ん中からまっすぐ針に刺す。ふっくらと美味しそうにエサ付けが出来た時、ドキッとした。
「釣れるかもしれない。」
今までのワラサ釣りで、自分がしていたエサ付けを思い出した。一応、まっすぐにつけるようには心がけていたけれど、ここまで真剣に付けた記憶がない。コマセマダイだったらエサ付けをすごく重要視していたのに、「青物なんていれば喰う。」と心のどこかで思っていたからだろう。そんな気持ちも先週のワラサノーヒットで吹っ飛んだ。魚が居ても釣れない時がある。それでも釣れる人には釣れる。運が左右する部分もたくさんあると思うけど、エサ付け1つとっても自分なりに最高の「技」を繰り出していればあれほど悔やみはしなかっただろう。
潮の具合がまだわからなかったので、コマセをビシに8割ほど詰めて、静かに海中に投じた。底立ちをとり、5mまで巻き上げ、そこから1.5m刻みでコマセを振りだして10mで停止。手持ちで静に待つ。しばらくしてもう一度10mの棚でコマセを振り、少し待って回収。ビシの中にほんの少しコマセが残っていたから、今のペースが丁度良い手返しだと判断。最初はとにかくみんなで魚を寄せる事が肝心だから、早めにコマセを入れ直した。
2投目。エサも新しいモノに付け替え同様に棚まで仕掛を上げた。その時、ミヨシのT氏が叫んだ。
「きた〜〜〜!!!」
間髪入れずに胴の間K氏にもヒット。
すごい光景だった。そのまま私にも連続ヒットするのか?やっぱり興奮と緊張で少し固くなってしまっていた。左舷トモの私はミヨシと胴の間のやりとりを見つめていた。突然、竿がものすごい勢いで引っ張られた。
え?何これ?
カウンターおかしい?底から4m?あれ?あれ?マイナス1m?
シュルシュルと音を立てながら糸が出ていく。パニック状態で何をして良いのか分からない私。
あ、そうだ。掛かったら大声で叫んでくださいねってK山君が言っていたんだ。
「かかったああああああああ!!!!!」
って叫んだモノの、他人のことなどかまっていられる人はいなかった(笑)。
ドラグを締め直し、電動でアシストを入れる。脇にバットを挟んだ状態では全く竿を起こせなかった。必至の思いで竿尻の場所をヘソに移す。下手な人はあまりポンピングしない方が良いというアドバイスも思い出したが、竿を一生懸命立ててもすぐ引き込まれて、事実上ポンピングになっていた(爆)。いや、ポンピングというのは竿を立ててから倒す時に巻くのだから、この場合は「引っ張り合い」か?
とにかく、自分で自分が何をしているのかわからないままのやりとり。これはもう「やりとり」とは呼べなかった。水深計と底からのカウンターのどっちがどっちだか判断する冷静さも失って、いったいあと何メートルで魚が上がってくるのか分からないまま、必至にファイト。電動リールが唸りを上げ、熱くなってきた。やっと少し冷静になってきた頃、右舷トモのN氏がタモを持ってアシストしにきてくれた。「もう少しであがるね。」そう言われてやっと電動リールのカウンターを読みとることができた(笑)。あと9m・・・6m・・・が、またもやものすごい勢いで引っ張られ、あっというまに15mまで逆戻り。ひ〜ひ〜良いながらもなんとかビシが海面に見えてきた。自分でビシを取り、仕掛をたぐる。まだ潜ろうとする魚のパワーに驚いた。青い魚が見えてきた。
ワラサだ。ワラサだよ。ワラサだよ〜〜〜〜〜\(TOT)/ |